GoogleがフォートナイトのEpic-gamesに敗訴
2023年12月12日、Googleがフォートナイトを運営するEpic-games(以下エピック、アメリカに本社がある)に「独占禁止法(反トラスト法)」に関する訴訟で敗訴した。
アメリカ・カリフォルニア州の裁判所がエピック側の訴えを認め、エピックは「世界の全てのアプリ開発者と消費者の勝利だ」と声明を出している。
これまでのフォートナイトのEpic-gamesとGoogleの訴訟問題の経緯
事の始まりは、2020年8月にエピックがGoogleとアップルに起こした訴訟が始まりである。
エピックがモバイル版『フォートナイト』の配布に関して、これまでGoogle(Googleplay)とアップル(Appstore)が慣行的に行ってきた、30%の手数料徴収に「反競争的な拘束と独占的慣行を使用している」と訴え始めたことである。
ついでにエピックは独自の課金システム「Epic Direct Payment」を実装し、これに反発するGoogleとアップルは規約違反として『フォートナイト』をApp StoreとGoogle Playから削除したのだった。
FPSジャンルのゲームとして毎週の頻繁なアップデートでユーザーを飽きさせないように工夫し続けている化け物コンテンツ「フォートナイト」
その勢いの前に検索エンジンの帝王Googleとアップルとの戦いが始まったのである。
ちなみにユーザー的には「Epic Direct Payment」実装で、「V-Bucks」(ゲーム内通貨)の価格を20パーセントが割引になったため(手数料分の利益がユーザーに還元できるため)お得にプレーできるようになったと言えるが、App StoreとGoogle Play利便性的には下がったとも言えそう。
あと、フォートナイト公式によればモバイルでもフォートナイトのプレー自体はできる様子。
2021年9月10日 エピックはアップルに敗訴していた
裁判所は手数料は適正であると判断し、エピックはアップルへ約360万ドル(約3.8億円)の賠償が命じられるが、「Epic Direct Payment」を許可するようアップルに命じたのだった。
しかし、今回のGoogleの敗訴は、過去のアップルとの訴訟やその他のゲーム開発問題にも影響を与えると思う。
例えば、ゲーム開発エンジン「Unity」の利用料金変更がゲーム開発者に猛反発を受けた事件の様に、エピックの今回の勝訴は他のゲーム開発会社が手数料ビジネス二猛反発する気力を取り戻させる可能性になるのではないだろうか。
日本では所詮、新型iPhoneを販売するしか能がないアップル(※個人の感想)との戦いに勝つよりも、世界一の大企業Googleに勝つ方が影響もインパクトも圧倒的に上である。
Youtubeの収益低下により、なりふりかまっていられなくなったGoogleは2023年の6月くらいからYoutubeでの広告表示を強いる警告を出してくるようになる改悪をしている。
かつてはGoogleのモットーだった「Don’t be evil」も、2018年には行動規範から外れてしまい闇落ちの雰囲気を感じずにはいられない。
そんな大きくなりすぎて、ちょいとばかし激しい自惚れを持っていらっしゃるGoogle様に一矢報いているエピックの姿は勇姿にも見える反面、モラルが存在しないことで有名な中国の横暴にも見えてならない。
(2012年、エピックの株式の約40%を中国の超巨大ゲーム企業「テンセント」が習得しており、その影響力は大きいため)
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まとめ
今後のGoogle、アップル、ゲーム業界の動きに注目したい。