下のサイトによれば、
ドラクエ等のゲームのセーブデータを友人等に消去された場合、法的な救済措置は絶望的であることが判明した。
この法的解説は、「ドラクエXI」をクリアしたことのある、鬼沢健士弁護士が行ったそうであるが、
個人的には、お堅い職業の弁護士さんがドラクエをプレーしているということ自体、まずなんとも驚きである。
しかも子供のころ小さいころとかじゃなく、2018年現在(弁護士になってから)最新作をプレーしたということが。
ちなみに「ドラクエXI」のクリア時間は人によって大きく異なるが、ストーリーをクリアするだけで「50時間」はかかるというもので、なかなかにボリュームがあるゲームといえる。
弁護士も激務ゆえに攻略サイト等を見ながら、ゲームを進めたとしてもかなり時間はかかりそうだが、
本格的にやりこんでいれば、鬼沢健士弁護士は「ドラクエを100時間」は楽しんでいるとみて間違いはなさそうである。
【ドラクエのセーブデータ救済に関する法的視点】
話が脱線したが、法律的に、「データ削除前の状態に戻せという原状回復請求」はどうやら認められないそうである。
理由としては「法的根拠がないから」の一言で片付いてしまうが、データを消える前に戻すことができない場合、
「金銭での補償」が考えられるが、こちらもつらい。
ドラクエをクリアして熱い思いを持っているのか?と疑いたくなるほど法律、弁護士はシビアである。
金銭的補償も、「ゲームソフト自体が(物理的に)壊れたわけではないから、ソフトの買い替え費用や修理代は認められない」し、
一般的に「ゲームデータの財産的価値はない」と言い切っているので、ゲームデータ自体の価値は0円だそう。
まじかよ、嘘だろ。
それなら「ゲームデータを消去されたことによる、精神的苦痛を金銭で補償する『慰謝料』はどうかというと、
裁判所はこれまで、物が壊れても原則として「慰謝料の請求を認めない」らしく、
(法律的には物である)大事なペットにおいても、慰謝料はありえないとしてきたらしい。
それゆえに「ゲームソフト(笑)」ということで、『愛着のあるゲームデータが消去されたケースで慰謝料を認めるかといったら、可能性は低いのではないか』
とのことだそうである。
しかししかし!!鬼沢健士弁護士曰く、
『もっとも、私が裁判官なら認めてしまうかもしれません(笑)』と語っているので、
今後、ゲームデータの裁判を起こそうと思っているあなたは、きっと同弁護士ならば味方になってくれるに違いない。
[ゲームデータ消去に対する対策]
以上の残酷な法律的解釈からは全くと言っていいほど救いがないこの問題。
対策も実質「予防」しかないので泣けてくる。
・友人にゲームを貸さない。
これが一番大事だが、「友人とゲームどちらが大事か」という天秤ゲームをやることになってしまい、なかなかにこれはハードである。
・バックアップを取っておく。
PCゲームならともかく、専門知識のない素人ならばレトロゲームのバックアップの取り方なんかわかるわけがない。どうしろというのだ……。
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まとめ
・鬼沢健士弁護士は「ゲームデータ救済の個人的な味方になってくれる」可能性が高いが、
法律は現在全くゲームデータに自体に何ら価値を認めていない。残酷だ。
・友情とゲームどちらが大事かを考えたうえで、ゲームデータは自分で守るしかないのがゲーマのさだめらしい。